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店舗を開業・改装する際、家具の配置やレイアウトについてこだわりを持っている人もいるのではないでしょうか。イメージ通りの店舗にするためには、図面設計の流れを把握しておくことが重要です。そこで、店舗デザインの図面設計の流れについてまとめました
どのような店舗にしたいのかイメージやこだわりを決めてデザイン会社と打ち合せを行います。自分の頭の中にあるイメージを言葉にして伝えたときに、デザイナーに上手く伝わらなければ、トラブルに発展してしまうかもしれません。認識のズレがないようにしっかり打ち合わせをしましょう。あなたが思い描いている店舗の雰囲気は?イメージに近い店舗の事例写真やターゲット層、提供する料理、出店場所、営業時間帯などコンセプトを決めておくとスムーズです。
店舗のイメージやコンセプトをもとにして、間取りや構造、素材、設備など基本設計を決めます。ここはじっくり時間をかけて決めたいところですが、その時その時に設計料が加算される場合もあるようです。予算をオーバーしないように、デザイナーに正確に伝えるように配慮しましょう。レイアウトが決定すると、デザイナーは完成予想図やスケッチなどのデザイン案を作成。店舗デザインの最終的な調整を行います。
基本設計確定後、工事の発注に必要な実施設計図の作成です。実施設計図は、設計図や構造図などを詳しく記載したもの。建築確認申請の手続きに必要なものです。建築確認通知書を受理しなければ工事は始められません。しっかり確認しておきましょう。
店舗デザインに必要な図面はパース、平面図、立面図(展開図)、天井伏図です。パースは、完成予想図やイメージ画像のこと。どのような店舗になるのか立体的に絵にしたものなので、誰が見て分かりやすいでしょう。パースに人を配置、内装をあらゆる角度から見ることで、部屋の広さを確認することができます。また、作業工程の問題点を見つけ出すことも可能です。居抜き物件で前の店舗の内装を生かしたいときは、パースなしで設計図を作成することもできるようです。
設計図の中でもポピュラーなのが平面図。「間取り図」とも呼ばれ、真上から見て間取りが分かるような図面です。平面図は、入り口の位置や什器のレイアウト、動線なども確かめることができます。ただし、店舗の平面図は一般的に50分の1または30分の1の縮尺(※)で描かれているため、平面図を見慣れていない人が図面を見た場合、店舗の大きさを正確に把握するのは難しいようです。平面図は重要な設計図なので、少しでも分からないことがあればデザイナーに確認してください。
立面図や展開図は店舗を横から見た図面。立面図は天井の形状や外装の仕上げ、看板の位置・デザインなどの外観、展開図は棚や壁の高さなどを確認することが可能です。お客さん目線から店舗がどのように映っているのかを図面化したものなので、壁や設備が視界の邪魔になっていないかなど、機能性を確認するために役立つでしょう。さらに詳しく知りたい場合は、簡単な模型を作成してもらうのも良い方法です。その分費用はかかりますが……。
天井伏図は、天井の上から天井面を見下ろしたときの見取り図です。冷暖房や照明、換気器具、消防設備など天井に設置する設備の位置が専門的な記号で示されています。店舗にとって照明器具や空調機器のバランスも重要です。照明の明るさや色のよって店舗の雰囲気も変わってきます。インテリアも同じこと。天井伏図を見ても理解できないことがあれば確認しておくといいでしょう。
参照元:https://www.prosper-storedesign.com/planning/drawing.html
基本設計に目的は、店舗デザインのざっくりした完成予想図を施主と施工主で共有すること。打ち合わせで話し合った店舗の構想やコンセプトをもとに、基本的なレイアウトを決め、構造材料や柱・梁の大きさ、各種設備の配置など、どのような仕様にするのかを話し合います。基本設計では基本的なことだけを決めるもので、詳細な設計は実施されません。店舗のコンセプトやおおざっぱな枠組みを決める大事な段階工程です。理解不足がないようにしましょう。
実施設計は、施工するため必要な図面を作る段階。店舗デザインの大元が決まる最終段階の工程。実施設計ではデザイン性や耐久性、機能性に対応する「意匠図」「構造図」「設備図」を作成。工事に必要なすべての情報を書き起こします。意匠図とは、建物全体の形態や、間取りなどの意匠(デザイン)を伝えることを重視した図面にことです。これらの図面をもとに施工図が作られ、施主と施工主が契約を交わして工事内容や工事費用が決まります。